交感神経や副交感神経を優位にさせるための薬ってあるの?

自律神経に作用する薬、交感神経を優位にする薬、副交感神経を優位にする薬ってあるのでしょうか。その薬を飲むと、バランスが良くなるのでしょうか。そもそも薬を飲んだ方がいいのでしょうか。神経に作用する薬は、服薬するほうがいいのか、しないほうがいいのか、などについて。

薬とは

と聞くと、何を考えますか?

また、別名ドラッグとも言いますから、危ない薬をイメージする人もいるでしょう。

たとえば、「私、薬を飲んでます」という表現と、

「私、薬をやっています」という表現では、受け取り側のイメージが変わってくると思います。

薬やってますって聞くとなんだか危ない雰囲気がありますね。

薬と聞くと、

  • 風邪のときに飲むもの
  • 病気のときに飲むもの
  • 痛みがあるときに飲むもの
  • 薬局で買うもの
  • 医師が処方するもの
  • 危ない薬

などをイメージします。

私は、薬理学の最初の講義で聞いたのは「薬は体にとって異物であり、毒である」ということです。

身体の辛い症状を緩和してくれるのは確かですが、薬は毒であることが原則なのです。

薬は毒と聞くと、飲むのをやめようと思いますね。中には、薬が嫌いで、頭痛や生理痛などの痛みがあっても、薬を飲まないという人にも会ったことがあります。

しかし、薬による治療が必要な場合、人もいます。

そのときは、身体に起きている病気による悪害と、薬の毒性とを比較して、薬の悪害よりも病気の悪害の方が上回ると考えられる場合のみ薬を服用することが原則になります。

薬を服用した方が良い場合→身体に起きている病気による悪害>薬の毒性

薬を服用しない方が良い場合→身体に起きている病気による悪害<薬の毒性

もっと言いますと本来、病気の治療は自然治癒が原則になります。薬はその手助けをするものにすぎません。

従って、薬は身体に不都合が無いのに、むやみやたらに服用するのは慎まなくてはなりません。

もちろん、病気予防の為に服用する場合もありすが、それは、その人の体に、ある程度重大な病気になる事が予想できる場合に限られると思います。その判断も医師がされていると思います。

薬を処方するのは医師になります。医師は処方の前に、診察や問診を行い、その薬がその人に必要か否かを判断し処方していると思います。

もちろん今の薬は、安全性が高く、かなり長期間服用しても副作用は出にくいと言われています。

しかし、基本的に病気や薬に向かい合う態度としては、まず、

  • なぜ病気になっているのか
  • 体にとって何が問題なのかで
  • どうすれば問題解決につながるのか

などを考えてみましょう。

薬は化学物質であり、身体にとって、異物である事を常々心にとめておく必要があると思います。

自律神経とは

自律神経は、交感神経と副交感神経から成り立っています。

自律神経は、循環器、消化器、呼吸器などの活動を調整するために、24時間、働き続けている神経になります。

文字通り、「自律」している神経のため、意図的にコントロールすることが難しいのです。

例えば、食べたものを今日は2時間くらいで胃で消化して、3時間後には腸に届くようにしようと計算して、実際に出来る人は、そういないでしょう。

交感神経と副交感神経は、シーソーのような関係にあり、一方が働いていると、もう一方は休んでいる状態になります。

交感神経が優位だと

交感神経は、活動神経とも呼ばれています。

交感神経は、

  • 活動しているとき
  • 興奮しているとき
  • 緊張しているとき
  • ストレスがかかっているとき

などに、優位に働いています。

私たちは日中行動しているとき、仕事や勉強しているとき、ストレスがかかっているときに交感神経が優位になっています。

交感神経が優位な状態が長く続くと身体も心も、疲労困憊してしまいます。

感情面に左右されるストレスも関係していますので、仕事や人間関係などでストレス過多を感じている人は気を付けましょう。

副交感神経が優位だと

副交感神経は、リラックス神経とも呼ばれています。

副交感神経は、

  • 休息しているとき
  • 回復しているとき
  • リラックスしているとき

などに、優位に働いています。

私たちが夜間、休息しているとき、身体が回復しているとき、リラックスしているときに副交感神経が優位になっています。

副交感神経が優位な状態が長く続くと身体も心も、活力を失い、活動量が減り、うつ傾向になる場合もあります。

自律神経に作用する薬について

自律神経のバランスが乱れて生じることが多い「自律神経失調症」をもとに考えていきます。

最近は、自律神経失調症の治療法にいろいろな方法があります。その中で、薬を使う薬物療法も有効な治療方法の1つである事には間違いはありません。

しかし自律神経失調症に対してお薬を使う時は、必ず知っておいて頂きたい事があります。

それは、「自律神経失調症を治す特効薬は無い」ということです。

自律神経失調症は、緊張の神経である「交感神経」とリラックスの神経である「副交感神経」のバランスが乱れることが原因で生じる疾患です。

本来では緊張する必要のない場面で交感神経が優位になり、その状態が長く続くとどうなるでしょう。

身体は、動悸や発汗、不安感や焦り、不眠などの症状が出てきてしまいます。

逆に本来であれば、覚醒レベルを上げて活動しなければいけない場面で、副交感神経が優位になってしまうと、眠気やだるさ、意欲低下、活動量の低下、うつ傾向などが出てきてしまいます。

もしも、この自律神経失調症に対する特効薬があるとすれば、自律神経に作用する事で崩れた交感神経と副交感神経のバランスを正常に修復するような、薬になると思います。

しかし現状で自律神経失調症に用いられている薬は、自律神経に直接作用しているものではありません。

用いられている薬のほとんどが、脳の中枢神経に作用することで不安や緊張を和らげ、これにより間接的に自律神経のバランスが整うように調整しています。

自律神経失調症で用いられる薬を挙げると、

  • 抗不安薬(精神安定剤)
  • 抗うつ剤
  • 睡眠薬

などがあります。

これらの薬は、本来は自律神経を整えるために服用するものではありません。うつ病や不安障害、不眠症といった疾患の治療薬として用いられています。

しかし、精神状態や睡眠の質を改善することにより間接的に自律神経のバランスを整える効果が期待されているために、自律神経失調症にも用いられています。

という事は、自律神経失調症に対して、ただ薬を服用するのは効果的ではないという事が分かります。

自律神経失調症の薬は特効薬がないため、ただ薬を服用するのではなく、自分の自律神経失調症の原因が、薬を服用する事で改善が得られる可能性がある場合のみ、服用する意味があるということになります。

〜薬とうまく付き合おう〜

「薬は百害あって一利なし」という言葉もあります。薬が毒であるとさえ言われています。

しかし、

薬を服用した方が良い場合→身体に起きている病気による悪害>薬の毒性

の場合は、薬に頼るという判断も良いでしょう。

逆に、薬を飲まないことが不安で、不安で、心配で、心配で、それがストレスになるような場合には飲んだ方が、精神的にも安心できリラックス出来るでしょう。

交感神経や副交感神経に影響を与える薬は、いろいろあります。抗不安薬や抗うつ剤、睡眠薬などを服用したいと思ったときは、病院を受診して、医師に症状を相談しましょう。

薬は、各個人の病歴や既往歴、現在、服用している薬、体重などによって違ってきます。服用できる人もいれば、服用できない人もいます。

薬の量なども、個人によって違ってきます。

そうは言っても、なるべくなら薬は減らしたい、飲まずに過ごしたいものです。

  • ストレスを減らす、発散する
  • ゆっくりお風呂に入る
  • 運動する
  • 自分の時間を楽しむ
  • 食生活や生活習慣を整える

など、できることから始めていきましょう。

交感神経、副交感神経はどちらが優位になりすぎても良くありません。

自律神経のバランスを整えていくことで、本来持っている自然治癒力が高まり、薬に頼る機会も少なくなります。

こちらの記事もご覧ください!

交感神経が優位になっている?眠れない不眠の日々にさようなら