優位になりすぎは排尿トラブル?気になる排尿筋と交感神経の関係

女性に多い尿トラブル、あなたも一度や二度、おしっこに関してのトラブル何か経験あるかと思います。尿トラブルに、関係している排尿筋。この排尿筋は、交感神経や副交感神経のどちらが優位になっているかで働きが違います。あなたの排尿筋は大丈夫ですか。

尿トラブル・排尿筋

尿トラブルと排尿筋は大きく関係しています。

排尿筋とは、膀胱という弾力のある袋を構成している平滑筋のことを言います。

まずは、尿トラブルから見ていきましょう。

尿トラブルは、本人にとって大変、深刻な問題です。

切迫性尿失禁・腹圧性尿失禁・溢流性尿失禁・機能性尿失禁・反射性尿失禁・過活動性膀胱など、さまざまなタイプの尿トラブルがあります。

これらは、命に直接関わる病気ではないのですが、こころの病気を引き起こしてしまうことがあります。

そして、その人のQOL「クオリティ・オブ・ライフ(生活の質)」影響を及ぼすと言われています。

おしっこは、誰しも出来ればトイレでしたいもの。

幼い頃は、朝起きたら布団でおねしょをしていたりもしますが、年齢にもよりますが学校に通うようにもなれば、人前でお漏らしをしてしまうのは、大変恥ずかしい経験になっているでしょう。

大人になってからの尿トラブルは、もっと悩みも深刻になってしまいます。

勇気をもって病院に行きましょう、行く方が良いと分かっていても恥ずかしくて泌尿器科に行けなかったりする人もいます。

そうして誰にも相談できず一人で悩んでいると次第に外出するのが怖くなったり、億劫になったりして行動範囲が狭くなってしまいます。

尿トラブルがあると、楽しいはずの旅行も尿のことが気になって、楽しく思えないでしょう。

そのうち、自己否定の気持ちが芽生えてきたり、周囲から孤立してしまったりして、心に大きなダメージを受けてしまう恐れがあります。

お漏らし体験

皆さん、赤ちゃんの頃は、経験があると思います。でも、これは自然なことです。

赤ちゃんの頃は、おしっこを溜める膀胱の機能や大きさが未発達のため、尿の量が少なく、回数が多いと言われています。

そして、身体の成長とともに膀胱も発達し、尿の量が増え、回数も減っていきます。

しかし、小学生にもなると、お漏らしをする子は少なくなっていると思います。2歳、3歳と発達してくると、トイレットトレーニングを両親や保育園などで受けます。

そこで、「おしっこに行きたくなったらトイレに行って、する」ということを学んでいきます。

私の場合は、7歳のときでした。小学生1年生だったと思います。剣道を習っていて、練習している時に、おしっこに行きたくなりました。

しかし、当時の先生が怖かったため、練習中にトイレに行きたいと言い出せず、ずっと我慢していました。なんとか、次の休憩時間まで我慢したかったのですが、無理でした。

その後は、私の足元には水たまりが出来てしまい、とても恥ずかしい思いをしたのを覚えています。

こうならないように、尿意を感じたら、限界まで我慢せず、トイレに行きたいという方がよっぽどマシだということを学びました。。。

排尿筋と括約筋

尿が体の外に出て行くためには、排尿筋と呼ばれる膀胱の筋肉(以下、排尿筋)と括約筋と呼ばれる尿道の筋肉(以下、括約筋)が連携して働いています。

  • 排尿筋→膀胱の筋肉
  • 括約筋→尿道の筋肉

尿を溜めているとき

膀胱、尿道の働きをシンプルに、イメージすると、一日の大半の尿をためている時には膀胱の出口の尿道括約筋はしっかり締まっており、膀胱という筋肉の袋(膀胱排尿筋)はゆったりと広がって、尿をもらさないでためています。

具体的に言うと、尿が膀胱に溜まっている時は、排尿筋はダラ〜とゆるみ、括約筋がギュッと締まっています。尿が溜めれば溜まるほど、括約筋がギュッギュッとしまるので、漏れることを防いでいます。

排尿しない時→括約筋は締まり、排尿筋はゆるんでいる。

尿を出すとき

一方トイレへ行く時、つまり尿を出す時には、尿道括約筋がゆるんで、膀胱排尿筋がぎゅっと縮み、残尿なく膀胱を空にすることができます。

具体的に言うと、尿を外に出そうとする時は、括約筋が一気にフワッと緩んで尿道を開きます。それと同時に、排尿筋が縮んでいきます。

排尿する時→括約筋はゆるみ、排尿筋は締まっている。

このように、排尿筋と括約筋は正反対の動きをする筋肉になります。この排尿筋と括約筋によって、毎日当たり前のようにやっている尿を溜めたり出したりする行為が支えられています。

排尿時の脳の働き

一般的に、尿が膀胱に100~200ミリリットル溜まると、その刺激が膀胱の神経から脊髄を通って脳に伝わります。この刺激が伝わることから、尿意をもよおす仕組みになっています。

しかし、脳にその刺激が伝わったとしても、しばらくの間はトイレへ行くことを意図的に我慢することができます。

これは、今は尿を出してはダメだ、という脳からの命令を膀胱が受けているからです。

トイレへ行って、尿を出そうと思うと、脳から「おしっこ、今は出しても良いよ〜」という刺激、排尿反射が尿道や膀胱の神経に伝わります。

すると、括約筋が緩み、排尿筋が収縮して、尿が外に出されます。

排尿筋は、膀胱という弾力のある袋を構成している平滑筋です。

いざトイレで排尿する時には、排尿反射で骨盤神経(副交感神経)を介して、膀胱排尿筋の良好な収縮が起こります。

交感神経が優位だと

簡単に言うと、尿が溜まっているときに、交感神経は優位になっています。

交感神経が優位になることで、膀胱排尿筋をゆるめて、尿道括約筋を収縮させて、尿を出さないようにしています。

交感神経は、活動神経とも呼ばれています。

交感神経は、

  • 活動しているとき
  • 興奮しているとき
  • 緊張しているとき

などに、優位に働いています。

私たちは活発に行動しているとき、交感神経が優位なときは、尿道近くにの筋肉(尿道括約筋)をしっかり収縮して締めて、尿を外に出さないように働いています。

副交感神経が優位だと

こちらも簡単に言うと、尿を出すときに、副交感神経が優位になっています。

排尿時には、副交感神経が優位になり、「おしっこを出してもいい。出したい。」という信号が脳から出て、膀胱排尿筋を収縮させ、尿道括約筋をゆるめさせています。

副交感神経は、リラックス神経とも呼ばれています。

副交感神経は、

  • 休息しているとき
  • 回復しているとき
  • リラックスしているとき

などに、優位に働いています。

私たちはリラックスしているとき、副交感神経が優位なときは、尿道近くにの筋肉(尿道括約筋)は力をぬき、ゆるんでいます。そして、尿を外に出そうと働きます。

まとめ〜尿トラブル、改善のために〜

尿トラブルには、膀胱の排尿筋と尿道の括約筋の「ゆるむ」と「締まる」の動きが関係しています。

それらは、自律神経のはたらきが関係しています。

自律神経には、緊張している時に優位にはたらく交感神経と、リラックスしている時に優位にはたらく副交感神経があります。

この交感神経と副交感神経のバランスが崩れると、尿トラブルになりやすくなってしまいます。

頻尿や尿漏れなど気になる症状は人によって違ってきますが、尿のことが気になって、日常生活を楽しめないのは、もったいないです。

交感神経、副交感神経それぞれのバランスを整えて、尿トラブルを解消していきましょう。

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