交感神経、副交感神経が優位になると、身体はどう反応するのか?

仕事、勉強、家事、育児などと忙しい日々を過ごしていると、あっという間に時間が過ぎてしまいます。交感神経や副交感神経が優位になると身体がどう反応しているのかを見てみましょう。身体の反応を知ると、健康的に過ごすには、どうすれば良いのか見えてくるでしょう。

自律神経とは

自律神経とは、交感神経と副交感神経から成り立っています。

自律神経は、肺、心臓、血管、消化器。膀胱、子宮、内分泌などの各器官を支配しています。

私たちにとって重要な活動も、(汗や体温の調節、血圧、呼吸、心臓の動き、食べ物の消化吸収など)、自律神経がバランス良く保ち、働き続けることで調節されています。

自律神経は、バランスが重要になります。

交感神経、副交感神経はシーソーのような関係にあり、一方が優位に働いているときはもう一方は休んでいる状態にあります。

交感神経とは

交感神経とは、活動神経とも言われています。私たちが主に日中、動いているときに優位に働いています。

交感神経は、

  • 活動(仕事、通勤、家事、勉強など)しているとき
  • 緊張しているとき
  • 興奮しているとき
  • ストレスを感じているとき

に優位に働いています。

私たちは朝、太陽が昇ると光を感じ、起床し動き始めます。

太陽の昇降と同じ時間に行動している少ないでしょうが、夜勤などしている人を除き、ほとんどの人は朝に起きて行動していると思います。

仕事が終わって帰宅してゆっくりとリラックスするまで、通勤、仕事、買い物など活動しています。その間は交感神経が優位になっています。

副交感神経とは

副交感神経とは、休息神経とも言われています。私たちが主に夜間、休んでいるときに優位に働いています。

副交感神経は、

  • 休息(睡眠、昼寝、仕事や家事の合間の休憩など)しているとき
  • 回復しているとき
  • リラックスしているとき

に優位に働いています。

私たちは夜、太陽が沈み、光を感じなくなると明日の活動に備え、休息し始めます。夕飯を食べたり、お風呂に入ったり、布団に入ったりと休息の準備を始め、睡眠に入ります。

仕事が終わって帰宅してゆっくりとリラックスしている時間や睡眠中から朝、目覚めるまで、身体は休息、回復しています。その間は交感神経が優位になっています。

自律神経と身体の反応

自律神経は、自律している神経になります。自律とは「他からの支配や助力を受けず、自分の行動を自分の立てた規律に従って正しく規制すること」と言われています。

私たちの意思とは関係なく、交感神経、副交感神経はそれぞれ働いています。

自律神経はあなたの意識ではコントロール出来ませんが、あなたの環境に合わせて常に動いてくれています。

食べ物の消化を今日は3時間でしよう、明日は時間があるから7時間くらいかけて消化しようと思っても、実際には出来ないですよね。こういった具合に自律神経を意識的にコントロールすることは難しいのです。

自律神経は生きている限り、24時間365日、働き続けています。交感神経と副交感神経のどちらが優位になっているかによって、身体に現れる反応は大きく違っています。

それぞれの反応を見ていきましょう!

交感神経が優位になると

交感神経が優位になると、身体の反応は、

  • 脳→興奮する
  • 瞳孔(ひとみ)→光が入るように散大する
  • 唾液腺→唾液は減り、喉はカラカラになっていく
  • 気管の平滑筋→ゆるんで気管の内径が広がる
  • 心臓→心拍数が増えてドキドキする
  • 胃腸の運動→動きが減って、便秘傾向になる
  • 胃腸の分泌腺→胃液や腸液の分泌が減る
  • 膀胱、直腸の筋肉→尿や便は外に出さないようにと便秘傾向
  • 膀胱、肛門括約筋→締まって、外に出さないようにする
  • 末梢血管→収縮するため、血圧は上がる

このように、身体は反応しています。

副交感神経が優位になると

副交感神経が優位になると、身体の反応は、

  • 脳→静まり落ち着き、眠くなる
  • 瞳孔(ひとみ)→収縮する
  • 唾液腺→唾液は増える
  • 気管の平滑筋→気管を締め付けて気管内径が狭くなる
  • 心臓→心拍数が減る
  • 胃腸の運動→動きがゴロゴロと増える
  • 胃腸の分泌腺→胃液や腸液の分泌が増える
  • 膀胱、直腸の筋肉→尿や便を外に出そうとする
  • 膀胱、肛門括約筋→緩めて、尿や便を出そうとする
  • 末梢血管→弛緩するため、血圧は下がる

このように、身体は反応しています。

自律神経の乱れ

「自律神経の乱れ」という言葉を聞いたことがあると思います。

これは、交感神経と副交感神経のバランスが崩れる、偏ることを意味しています。

どちらが優位になりすぎていても良くありません。身体にさまざまな反応が出てきます。

どんな反応が出てくるかを具体的な疾患でいうと、

  1. 自律神経失調症
  2. 神経性胃炎
  3. 過敏性腸症候群
  4. メニエール病
  5. 過換気症候群

などがあります。

これらの疾患の原因として精神的ストレスが考えられます。

ストレスを多く感じると、あなたのどんな反応を示しますか?

ストレス→イライラやドキドキ→心配や不安→その後の反応は?

  • 胃が痛くなる
  • お腹が痛くなる
  • 頭痛
  • 肩こり
  • 不眠
  • めまい
  • 便秘や下痢
  • のどがつかえる感じがする

など、身体への反応は人それぞれ違ってきます。

1、自律神経失調症

自律神経失調症で悩んでいる方々には、このような身体へ反応があります。

不安や緊張、抑うつ傾向、吐き気をはじめ多汗、全身の倦怠感、頭痛や肩こり、手足のしびれ、動悸、不整脈、めまい、不眠などがあります。

ストレスによって引き起こされる反応は、人によって大きく違っているのも特徴です。

2、神経性胃炎

仕事や試験勉強、人間関係などの精神的ストレスや疲労が原因となっている胃炎です。自律神経のバランスが乱れて胃酸が過剰に分泌されます。

それによって、気分がブルーになったり、のどがつかえるような感覚があったり、胸やけを感じたり、胃痛、胃もたれのような反応があります。

3、過敏性腸症候群

過敏性腸症候群は、腸のぜん動運動に異常が起こり、腹痛をともなう慢性的な下痢や便秘などの反応が出てきます。ときには下痢と便秘が交互に起こる場合もあります。

何週間、何か月も下痢が続いて、一時的に治まったりもしますし、その後また再発するという現象を繰り返すこともあります。病院の検査で調べても、目に見える異常が認められないのが特徴になっています。

ストレスからの下痢、便秘またはその繰り返しと、こちらも人によって身体の反応は違います。

4、メニエール病

メニエール病は、ストレスなどが原因で内耳のリンパ液に異常が生じて起きます。

自分や周囲がグルグル回るめまいと、どちらか一方の耳にだけ起きる耳鳴り、そして難聴の3つの反応が同時に起き、多くの場合に強い吐き気や嘔吐をともなっています。

危険な疾患ではありませんが、長い間、放置しておく耳鳴りや難聴が進行します。

5、過敏性腸症候群

過敏性腸症候群は、過剰な精神的ストレスが引き金となって、突然、浅くハアハアハア速い呼吸を繰り返します。

動悸や酸欠状態のような反応を示し、息苦しさを感じます。

さらに呼吸のしすぎによって、血液中の二酸化炭素が過度に減少します。それによって、めまい、手足のしびれや筋肉のこわばりなどの反応が生じます。

呼吸が苦しいという反応は、死をイメージしますので、本人はかなりの焦りや緊張を感じてしまいます。

息苦しさから、さらに呼吸をしようとして、さらに呼吸のスピードが速まるという悪循環に陥ることもあります。

自律神経のバランスを整えよう!

自律神経の乱れは、ストレスから身体への様々な反応が引き起こります。

前述したように、交感神経、副交感神経のどちらが優位でも良くありません。

バランスが非常に重要になってきます。

「動くときは動く、休むときは休む」この体と心の切り替えを上手くできるように、生活習慣を見直してみましょう。

特に、現代は過労や残業が社会問題としても取り上げられている時代になっています。

身体に何か反応を感じたら、早めに休養して、体を十分に回復させてあげましょう。

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